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ミカド文庫の新連載に寄せて

令和3年4月1日

 「令和」年代は、本日から第3年度に入ります。時あたかも、平成29年(2017)「皇室典範特例法」を制定する際、「付帯決議」で国会から政府に求めた「安定的な皇位継承を確保するための諸課題」等の検討が、内閣の有識者会議において始まりました。
 この会議では、皇室の歴史や制度の専門家を招いてヒアリングを行い、様々な論点を整理すると報じられています。それをふまえて政府と国会でどのような解決策をまとめられるか判りませんが、われわれ一般国民も関心を寄せ、成り行きを見守りたいと思います。
 そのために、現実の問題を考える手懸りとして、天皇(皇室)の歴史を正確に理解することも必要かと考えられます。そこで、かつて所功教授が『れいろう』(平成16年4月~18年12月)に連載し、のち(同21年5月)一部補訂してモラロジー研究所から出版した『歴代天皇の実像』に一部加筆してもらい、このミカド文庫に連載することに致しました。参考までに御覧いただけたら幸いです。
  令和3年(2021)4月1日

伝統文化研究プロジェクトリーダー 橋本富太郎

※ 前掲書では、冒頭に序論「スメラミコト(天皇)の〝親政〟」および末尾に補論「歴代天皇の略伝」と略系図・略年表を掲載していますが、今回は省略しました。一方、本文の最後に「令和の天皇と皇室」(仮題)を新稿で増補します。