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仙洞御所

せんとうごしょ

仙洞とは仙人の住処を意味し、転じて譲位した天皇(太上天皇、上皇)の御所の呼称となった。中世には多く京内・内裏の近くに設けられた。
現在、仙洞御所と呼ばれているのは京都御苑内、京都御所の東南に位置する江戸時代のもので、後水尾天皇の譲位後の御所として寛永7年(1630)に竣工した。その後、霊元・中御門・後桜町・光格上皇が同じ場所を御所とした。嘉永7年(1854)の火災以後は上皇不在のため再建されなかったが、庭園・茶室などが残っている。

【参考文献】
川上貢「仙洞御所」『国史大辞典』(吉川弘文館)
五島邦治「上皇の御所」『皇室事典』(角川学芸出版)