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太上天皇(上皇)

だいじょうてんのう・だじょうてんのう(じょうこう)

 皇位を退かれた天皇を「太上天皇」と尊称する。8世紀初めの「大宝(養老)律令」儀制令に「太上天皇、譲位の帝に称する所」と定められ、『続日本紀』は大宝元年(701)年から5年前に譲位された持統女帝を「太上天皇」と記している。その和訓は本居宣長『歴朝詔詞解』に「オホキスメラミコト」とみえるが、「おりいのみかど」と呼ばれることもあった。その略称「上皇」は、平安初期の弘仁14年(823)から公用されている。この太上天皇=上皇が出家すれば「太上法皇」あるいは略称「法皇」と呼ばれ、居所である「院」により「宇多院」などと称されることもあった。

(所  功)

【参考文献】
『古事類苑』帝王部(神宮司庁)
宮内庁書陵部編纂『皇室制度史料 太上天皇1』(吉川弘文館)
米田雄介「称号としての天皇・上皇」『皇室事典』(角川学芸出版)