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高橋紘氏のご遺族から寄贈された高橋文庫

平成31年1月30日

高橋紘氏のご遺族から寄贈された高橋文庫
      道徳科学研究センター 主任研究員 橋本富太郎
 髙橋文庫は、故・高橋紘氏のご遺族から、同氏の親友・所功氏を通じて平成25(2013)年にモラロジー研究所道徳科学研究センターに対して、一括寄贈されたものである。高橋氏の収集された皇室関係の書籍と遺稿および取材メモなどから構成され、とりわけ昭和天皇の関連資料は、他に類例をみない貴重なものが含まれている。
 高橋氏は、昭和16(1941)年、東京に生まれ、早稲田大学卒業後、共同通信社に入社し、同49年から宮内記者会に在勤して以来、皇室に関する報道と著述に尽力した。同社退職後、静岡福祉大学教授として教鞭を執り、また皇位継承問題などでも積極的に発言したが、平成23年、逝去された。主な著書には、『現代天皇家の研究』(講談社)、『象徴天皇』(岩波新書)、『天皇家の仕事』(共同通信社)、『皇位継承』(文春文庫、所功と共著)、『皇室事典』(角川学芸出版、所功・米田雄介との共編)などがある。特に、闘病中に執筆した遺稿『人間 昭和天皇』(上・下〈講談社〉)は、専門家にも高く評価されている。